2014年1月11日土曜日

2014年 春学期に向けて


GIPを通じ、2014年は最高のスタートダッシュを切ることができた。

また、超懸案事項だった秋学期の成績も、終わってみればそこそこのレベルに着地させることができ、もしかしたら退学させられるかもしれないという恐怖から完全に解き放たれた。(低次元で恥ずかしい話だが)

そして始まる新たな学期。
春学期は、秋学期に頭痛の種となっていたミクロ経済や統計といった退屈な授業が減り、より面白い授業が増えそうだ。特に今回はほぼ全ての授業では最も評価の高い教授の授業が取れたので、とても楽しみにしている。
春学期で履修することになる授業については、add/drop期間が終わって科目が確定したら別途まとめたいと思う。

さて、MBAの核になるのは勉強だと自分では信じているが、それ以外の要素も引き続き盛り沢山な学期となりそうだ。
以下ではそれぞれの見通しと、目標を書いて見たいと思う。

■就活(サマーインターン)
実はある日本の企業から魅力的なオファーを頂いた。ここでのインターンは比較的短く、4週間ほどになりそうだ。

これに加えて先月カバーレターを応募済みのI社で8週間程インターンができれば最高だ。ただ当然1社にベットするのはリスクが高いので、アジア、アフリカのPEファンドを中心に2月にかけて応募を増やす予定だ。

まずは質の高いカバーレターを書くことが目標だ。次に面接に備えて、会社のリサーチと自分がやってきたことの復習を入念に行いたい。また、当たり前だが、そもそも自分は将来どうなりたいのかをよく考え、それに対して応募した会社はフィットしているのかという点を面接を通じて精査したい。

■ジャパントレック
三月の春休みに一二年生150名を率いて日本を旅する。GIPは楽しかったが、それを上回る内容の旅行を同級生には提供したい。日本を楽しんでもらい、よりよく知ってもらい、日本のファンになってもらいたい。
参加者同士で仲良くなる機会を提供し、自分もみんなと仲良くなりたい。
そのためには、自分がリーダーであるとの自覚を持って、現場をはっきりとイメージできるくらいの事前準備を行って150人を迎え入れたい。

■ソーシャル
2月にウォートン最大のスキートリップがあり、比較的仲の良い友人を含めた10人超で同じロッジに泊まるので、GIPで得た教訓を生かしてハイテンションで楽しみ、周りを楽しませ、より仲良くなりたい。

また普段の生活の中では、ジムが通いを欠かさずおこない、常に最高のコンディションを保って同級生と交流したい。
普段から楽しいやつだ思ってもらえれば、あちらから声をかけてくれる機会が増えるということをGIPで再度学んだからだ。

2014年1月10日金曜日

Global Immergion Program in Middle East について(2)

ここでは各国における活動を備忘録として留めておく。
記憶が正しければ時系列になってるはず。

12/26-12/30 ヨルダン
大学時代の友人との再会➡︎中東で、途上国で、家族で生活することをリアルに感じた。

アンマン市内観光➡︎派手さは全く無いが治安の良さ、人の良さ、物価の安さが魅力。

死海で海水浴➡︎暖かいので冬に行くのは気分転換になりそう。でも一生に一度でいいかも。。

会社経営者、元政治家及びアメリカ大使との面会➡︎外国人から見てヨルダンにビジネスチャンスがあるのかどうかはよく分からなかったが、同国が置かれた特殊な状況について知識が深まった

ペトラ遺跡訪問➡︎壮観だったが、古代ローマ時代の歴史を知っていたらもっと楽しめたと思う。

イスラエルとの国境越え➡︎ヨルダン、トルコもそうだが、ここでも日本人はビザ無しでほぼ顔パス!インド人とトルコ人は2時間拘束されていた。


12/31-1/5 イスラエル
年越しパーティ➡︎ここはまるでヨーロッパ。そしてイスラエル人は綺麗な人が多い。現役日本代表サッカー選手とばったり出会う!

ベドウィン村訪問とラクダ体験➡︎超観光的だが、ラクダに乗るのは初めてだったのでいい経験だった。

ベンチャーキャピタル、及びアラブ系投資先企業の訪問➡︎ この国のVC業界は引き続き面白そうだ。アラブ系住民でありながらイスラエル人としてイスラエル企業を経営する経営者には思わず声援を送りたくなった。

ナザレの教会訪問➡︎きっとキリスト教徒には意味があるのだろう。。

テルアビブ市内観光➡︎テルアビブは地中海が美しく気候も良いが物価が高い。路地が狭い感じと、人々の経済格差が周辺国と比べて少なそうなところが日本に似ており好感を持った。

エルサレム訪問➡︎巡礼者が集まり荘厳な感じかと思ったが、かなり観光地化されていて少しがっかりだった。宗教を知っていればもっと楽しめるんだろう。

イスラエル交響楽団のコンサート➡︎聞きなれない曲だったが、技術がとても高く超楽しめた。フィリーでもオーケストラもっと行こうと思った。

食品メーカーの訪問➡︎ローテクな印象が強いが、テクノロジーを強調していたのが興味深い。チョコレート工場見学もした。


1/6-1/9  トルコ
イスタンブール市内観光➡︎壮大な歴史、文化と人口を擁しており、大都市、大観光地として懐の深さを痛感。買い物意欲も湧くに湧いた。絶対にまた戻ってくると思う。

ボスポラス海峡クルーズ➡︎遠めに見える寺院は綺麗だが、東京湾クルーズとそれほど変わらない感じ。そういえば夏至に近い夜に行ったサンクトペテルブルクのクルーズは最高だったなあ。

コングロマリット企業及びPEファンドの訪問➡︎同国の経済状況についての素晴らしいプレゼンを聞き感嘆するとともに、日本企業でこれだけのプレゼンができる人が果たしていくらいるだろうかと考えさせられた。

商業銀行及び国際金融機関の訪問➡︎ますますトルコ経済についての理解が深まった。

最後の晩餐➡︎最後は非トルコ的な地中海料理を湾岸の御洒落なレストランで食し、2週間の旅を締めくくるのに相応しい、最高のディナーとなった。

Global Immergion Program in Middle East について(1)

Global Immergion Program、通称”GIP”とはウォートンが授業の一環として単位付きで公式に提供する、グローバルプログラムの一つだ。
冬季の中東又はインドと夏期の南米又は中国というオプションがあり、それぞれの国・地域でカルチャーツアーと会社訪問を行う。
この年末年始、オレはGIPの中東プログラムに参加した。
当初は、学校側の力の入った宣伝に対しその内容に対して半信半疑だった。単なる集団旅行じゃないか、わざわざMBAまで行ってやることか?と。
しかし終わってみればこのGIPに申し込んだことはウォートン入学して以来最高の決断だったと言える。
それぐらい自分にとっては意味のある、素晴らしい旅だった。
終わってしまう旅のことをこれだけいとおしく思ってしまうのは、久しぶりだ。

旅を特別なものにした一つは、最高クラスの現地ビジネスマンや政治家との出会いだ。
現地のプロフェッショナルのプレゼンを聞き、質疑応答を繰り返すことで、現地の政治経済の理解がぐっと深まったような気がする。先般の秋学期では授業中あまり手を挙げて発言することは多くなかったが、このプログラム中はプレゼンターの話がとても刺激的であることもあり、先陣を切って積極的に質問をした。
親日的な中東そのものに縁を感じたこともあり、彼らとは今後また何かしらのビジネスを通じて現地で会うことがあるかもしれないという予感もある。その将来を夢想すると少しワクワクする。

そして何より特別なのは、この旅を通じて知り合った他の参加者との友情だ。
移動中のバスの中や食事中の会話、そして企業訪問時の発言などを通じて、自分の人となりを十分に周りに理解してもらうことができたし、また周りに参加者のこともよく知ることができた。
過去半年分のパーティに匹敵するかそれ以上に濃密な時間を30名を超える参加者とともに過ごすことができたことに、今大きな充実感を感じている。

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ちなみに今回参加者との仲良くなりやすかったのは、ドメスティックなアメリカ人が少なく、異文化に関心の強い移民系、マイノリティ系アメリカ人や留学生の割合が比較的多かったことが理由の一つとして挙げられるだろう。
よく日本の話にもなったので、 自分としては付加価値が出しやすかった。

また、たまたま仲の良い日本人同級生が2人参加していたので、適宜彼らとつるむことでうまく充電しつつ、、エネルギーが必要な英語を喋る時には絶好調な自分のみを前面に出すことができたことも良かった。
一人とはホテルの部屋がずっと同室だったので、寝る前にお互いに仕入れた他の参加者の情報を交換したり、その日の出来事の感想を言い合ったりしたことで、他の参加者と話す時にネタに困らなかったのも大きい。

ある意味日本人の同期の力を借りて自分らしくずっといられたのだと思うので、彼らには感謝したい。

今後は、誰とでも仲良くなれるという自分の本来の強みを、上記のような有利な環境が無くても発揮できるようになるのが課題だろう。
そのためにはやはり英語力強化、特にネイティブが話す内容をきちんと理解できるようになることが重要だろう。
また一方で、英語の不利の克服には長年かかるものと割り切り、持てる実力を出し切るために自分に有利な環境をうまく作り出すこともスキルのうちだと心得てそれに励むこともまた大切であると再認識した。